大人の読書感想文。

30代独身女の読書感想文と頭の中。恋愛も仕事も中途半端な私が本を読みながら生き辛さと向き合います。

同窓会

こんにちは、白です。

今日もただの日記です。

日が変わってしまいましたが、毎日更新…!

 

私の小学校時代、中学校時代は、あまり良い思い出はないと思っていました。誰といても感じるなんとなくの違和感。それを感じながら過ごす学生時代。女子同士のある日突然始まる素っ気ない態度。そういうものに怯えるような毎日でした。そしてそれを相談出来るような友達は誰一人いなかったのです。

小学三年生と四年生のクラスは楽しかった。そんな記憶はありました。その頃仲良くしていた人達は、転校してしまったりクラスが変わってしまったり、中学校は別のところへ行ってしまったり。

中学時代なんてもう記憶の彼方へ飛ばす程嫌な思い出ばかりでした。いじめられた訳ではありませんが、学校に行きたくない。そればかりでした。

それでも思春期の当時は、一人でいられるほどの強さはなくて、学校にいる間は無理して誰かにつきまとい、家にいる時間、本を読む時間とピアノを弾く時間に癒されていた毎日でした。

地元の人が誰もいない高校に行きたい。

それを目標に高校受験に励んでおりました。

 

そんな地元の同窓会に、初めて行ってみました。

 

行くと決めたものの行きたくなさ過ぎて、電車の中ではお腹が痛くなり、Twitterで延々と『同窓会に行きたくない』を検索。読んでいると皆似たようなもんだと知ってちょっと安心する自分。

安心したところでちょうど読み途中だった新書、

[凡人として生きるということ]押井守

を読んでいました。

 

青春は本当に素晴らしいものだったのか、若さとは本当に価値があるのか、歳を重ねることはネガティブなことなのか。

そんなようなことが書いてあり、なんて今の自分にピッタリな本を選んだのだと自分で自分を褒めてあげていました。本を読んでいるうちに心も落ち着きました。やっぱり読書っていいものです。

同窓会行きたくないよー!って誰かに話を聞いてもらうよりも、よっぽど前向きになれます。

迷子になりながらも遅刻して会場に到着。

結論から言うと、楽しかったです。

そう、楽しかったのです。

あの頃すごく仲良かったよね!と、言ってもらえることは、大変嬉しく思いました。うん、多分きっと仲良かった。自分も覚えていないような昔話も、話しているうちに思い出す過去の記憶も、普段は感じない懐かしさと、あたたかさに包まれました。

当時好きだった男の子。今や本当に立派な男性になっていて、昔話ばかりだったけれど、今の話も聞きたかったな、と帰り道に思いました。

当時は話したこともなかった人。そんな人と少し語れるような時間もとても貴重に思いました。

小学校時代は仲良かったのに、中学でなんとなく疎遠になってしまった人達。それでもこの歳で再会すれば昔のように楽しい時間が過ごせるのか、と。

昔のようにというよりは、今だからこそ昔を楽しい思い出に感じるのでしょう。当時の自分がすごく楽しんでいたのかはやはり不明です。

これが同窓会か!と、はじめての同窓会に興奮した夜でした。

自分自身、高卒フリーターでひたすらにくだらない毎日を過ごしていた時期が長かった為に、尚更地元の人達とは関わらないようにひっそりと過ごしていましたが、今は少し落ち着いた自分。参加してみようと思える自分になっていてよかったなと思いました。

そして私の地元嫌いという認識が薄れた一日となりました。

 

その後は彼の家に帰って、彼の思わぬ本音を聞いて若干絶望しましたが、こんなこともきっと、数年後には懐かしい思い出になっているだろうなと、妙に楽観的に過ごして仕事に向かいました。

未来の自分のために。