3曲目 流浪の詩
こんにちは、白です。
今日は私の大好きな曲について。いつもより短めになりそうですが、是非聴いて欲しいこの名曲。
中島みゆき[流浪(さすらい)の詩(うた)]
1976年リリースのこの曲との出会いは小学生の頃。今でもドライブの友はこの曲です。誰を隣に乗せてもこの曲を知っている人と出会ったことがありません。といっても友人が少ない為、助手席に人が乗ることの方が少ないのです。
小学生の頃に音楽の授業で、中島みゆきの『時代』を習いました。その影響で中島みゆきが好きになり、借りたアルバムに入っていたのが、[流浪の詩]でした。軽快なリズムに明るいメロディ。前向きで孤独な歌詞。これを口ずさむ小学生はなんとも異様だったのではないでしょうか。曲の意味など考えずに、ただ惹かれた小学校時代。
今思えば、あの頃からわたしは、一人で生きる女性に強い憧れがあったのでしょう。
それはきっと、旦那を早くに亡くした母の背中を見て育っていたからなのでしょう。
30代になってから、改めて聴いた時、なぜか涙が止まらなかったのです。ママと名付けた黒猫と、顔も忘れたあの人を探す旅。なんて切ないのでしょうか。危うく、私の相棒のインコの名前がママに改名されるところでした。
[流浪の詩]
作詞作曲 中島みゆき
さあママ町を出ようよ 激しい雨の夜だけど
仕度は何もないからはだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを拾うのはおよし
次の町ではそんなものは ただ邪魔になるだけ
いつもこうなることぐらいわかりきってるものだから
必ず町で一番暗い酒場でママは待つ
こんどは西へ行こうかそれとも南
愚痴はあとから聞いてあげるから今は泣かないで
東の風が吹く頃 長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケツ
それから先はおきまりどおりに家をとび出した 遠い遠い昔のこと
何度も人違いをしたわ あの人にはめぐり逢えず
旅から旅をゆく間に顔も忘れてしまってた
それでも旅を忘れて悲しみを捨てて
ひとつ静かに暮らしてみるにはわるくなりすぎた いつか東風の夜は あたしの歌を聴くだろう
死んでも旅をつづける女の歌を聴くだろう
片手にママと名付けた黒猫を抱いて
暗い夜道で風を呼んでいる声を聴くだろう